エロマンガ先生となろうラノベ雑感

どーもかつまたです。

友人と酒を飲み、徹夜で麻雀をし、グースカ寝て、夕方に起きてラーメンを食べ、アニメを見ているという酷い1日を過ごしています。

 

今見ているのは『エロマンガ先生』。『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』などで人気の伏見つかさ先生が原作のラブコメです。

高校生ラノベ作家、和泉マサムネこと和泉正宗と、神絵師にして引きこもりの妹、エロマンガ先生こと和泉紗霧の心の触れ合いと成長を描いた作品ですね。

 

昨年春にアニメ化された時は数多くの萌え豚オタクを虜にしたこの作品ですが、現在再放送中。来週には2話が放送されます。

木戸衣吹さんの「おち○ち○」連呼がまた聞けるかと思うと今から眠れない夜が続きそうです。

 

それはともかく、この『エロマンガ先生』、ストーリーとしては荒唐無稽でギャグテイストの強いくだらないお話なのですが、かつまたは結構好きだったりします。

 

なぜかというと、ラブコメとして一貫したスタイルでキャラの立ち回りやストーリーが進んでいくからです。

 

作中では様々なイベントが起こりますが、シリアステイストになるシーンはほとんどなく、常に明るくワイワイお話が進みます。そんな明るい雰囲気のなかで、個性豊かな登場人物たちが自分の恋心に向き合ったり、人間として成長したりしていく。つまり、作品のスタイルに沿って登場人物たちが生き、物語を紡いでいっているわけです。

また、どんなにアホらしいイベントでも、それがしっかりと登場人物たちの個性を反映していたり、あるいは別のイベントの呼び水になったりと、無駄になる動きがほとんどありません。

「キャラが勝手に動く」とは良く言いますが、ラブコメという芯がしっかりとしているからこそ、躍動感ある展開をしつつも散漫にならない物語が紡ぎ出せるのでしょう。

 

イセスマも、あれだけ適当でアホらしいくだらないストーリーを展開しながらも笑って楽しく見れていたのは、コメディとしてはそのスタイルが確立されていた面があったからだと思います。

異世界魔王もそうですね。ストーリーとしては典型的で目を惹く要素は薄かったですが、コメディファンタジーものとしての方向性は大きくブレることなく物語が展開していました。

 

一方でデスマとかはコメディタッチにしたいのか王道ファンタジーにしたいのか俺TUEEEEE系のカッコつけ作品にしたいのか全く分からないままでした。キャラも個性こそ強いものの、何がしたいのか・何を考えているのか掴めないキャラが山のように出てくるせいでカオスになっていく一方でした。

それでいて話の展開はお約束通りで目新しいものは無し。今期の転生スライムもそうですが、設定やキャラの個性ばかりをこねくり回しても作品は面白くならないという例がまた1つ増えましたね。

 

あのうっかりやさんでツンデレの龍とか何なんですかね。うっかりでツンデレが今後ストーリーで活かされたら拍手ですが、1話切りを決めたので確認する方法はありません。残念。

 

「骨のある作品が好き」という言い方をこの前しましたが、そういう「作品としての芯」をしっかりと太く作り込むことが面白い作品を作る上では大事なんだなぁと、そんなことを思いました。

 

 

 

〜P.S.〜

僕は千寿ムラマサ派です。