京都奈良旅行〜2日目〜

こんにちはかつまたです。

 

京都奈良旅行レポの2日目。まずは朝一番でホテル近くの珈琲館でモーニング。

前日のOP戦で阪神の高山選手がバックスクリーンにHRを打った記事が一面に載ったサンスポを読みながらトーストとスクランブルエッグ、そしてホットコーヒーを味わいます。スクランブルエッグは程よい炒り具合。美味しかったです。

 

その後、徒歩で東大寺へ。

東大寺。言わずと知れた日本最大級の寺院です。奈良時代聖武天皇の発願により建立。鎮護国家の象徴として栄えました。

世界最大級の木造建築である金堂・大仏殿と世界最大のブロンズ像である盧遮那大仏、運慶・快慶両名を筆頭に慶派工房の総力を挙げて作られた南大門金剛力士像、四天王像の頂点たる戒壇堂四天王など、その堂宇と仏像の数々は日本国内のみならず世界中から観光客が訪れる場所です。修学旅行とかで行った人も多いんではないでしょうか。

 

今回の目的は戒壇堂四天王。大仏殿など見向きもせず、向かって左手の戒壇堂へ向かいます。

戒壇堂四天王は、薄暗いお堂の中に静かに安置されています。持国、増長の2天は眼を大きく見開いた憤怒相を、広目、多聞の2天は眉間に皺を寄せ眼を細めて遠くを睨みつけるようなお顔をしています。

唐風の鎧も光背も決して派手ではなく、体の動きもさほど躍動感溢れるものではありませんが、その静かな立ち姿の中で、腰の捻り、剣や槍を構える腕、体重をかける脚、各部位の細かな位置どりが調和し、リアルな存在感と生命力を感じさせます。

そしてなんと言ってもその顔つき。肉感的でありながら引き締まった輪郭、目つき、皺の入り方。実にリアルでありながら、どこか近寄りがたい威厳を備えた表情です。

およそ160cmほどと決して大きくはないこの四天王像ですが、その存在感と威厳は大仏にも匹敵するとさえ感じます。

 

この後法華堂仏像群を見て東大寺を後に。すぐそこにある奈良国立博物館へ。

この日は今上天皇即位30年記念式典だか何かの記念で国博は入館無料でした。ラッキー。

 

奈良国博には仏像館があり、そちらが本命。数多くの奈良近辺の仏像が収められています。

 

ここで目を引いたのが、像高3〜40cmほどの地蔵菩薩

整った造形と鮮やかに残った彩色もさることながら、大きく腰を左に捻り上げた姿勢と、それに伴い大きく波打つ衣紋が特徴的でした。

小さく精緻に彫り上げられていながら、大胆な構図と特徴的な衣紋によってダイナミックな動きを感じさせる像でした。

 

奈良国博の仏像を堪能した後は急いで近鉄奈良駅へ。電車で京都へ向かいます。

小1時間ほどで京都駅に到着。タクシーで東山は慈照寺銀閣へと向かいます。

 

お庭が綺麗でした。

 

と、まとめると一言なんですが、かつまたはこの銀閣が大好きで、時間が許せばいつまでもこの庭を歩き回りたいくらいです。まあ、どう綺麗なのかはご自分で確かめてみてください。

 

その後、「哲学の道」と呼ばれる散歩道を歩いて南下。禅林寺永観堂南禅寺三門にお参りします。

 

禅林寺永観堂の名物は見返り阿弥陀阿弥陀様が後ろを振り返っているという、一風変わったお像が見られます。これはこの禅林寺を開いたお坊さんが阿弥陀様にお祈りをしていたところ、本当に阿弥陀様が現れて歩き始め、呆気に取られるお坊さんに振り向いて「遅いぞ、早く民を救いに行こう」と語りかけた、という逸話が元だそうです。んなアホな。

 

南禅寺三門は、歌舞伎で大盗賊石川五右衛門が「絶景かな絶景かな」と口上を述べるシーンで有名。花の季節に行くと、三門の上から見事な景色が見られるとおもいます。昇り降りの際は頭上に注意。かなりの高確率で梁に頭をぶつけます。

ここは父親と登ったんですが、降りる時に60度くらいの傾斜のある階段で、上にいた父が「足が攣りそう」とか言い出して本気で命の危険を感じました。

 

そんなこんなでここからタクシー。蓮華王院三十三間堂へ移動です。

 

三十三間堂は、その名の通り廊下の間口が三十三間(約120m)あると言われるお堂。1001体の千手観音像と、その前に並んだ二十八部衆が有名です。

ここは一体一体の像も丁寧に作られており、十分見応えがあるのですが、これらの像が一堂に会している、その全体の迫力が何とも言えない興奮を呼んでくれます。

この三十三間堂宮本武蔵の伝説が残っていたり、近所には「国家安康、君臣豊楽」の銘文が大坂の陣を呼んだ鐘が残っていたりするので、歴史好きの人は楽しいと思います。

 

 

ここで今回の旅行はおしまい。新幹線で東京へと帰ってきました。

 

2日で50,000歩以上歩いていたらしく疲労困憊でしたが、久し振りに楽しい旅行でした。

 

 

 

〜P.S.〜

くだらないラノベのネタを思いついたので、そのうちつらつら書こうかと思います。