異世界魔王と召喚少女の奴隷術式〜感想と展望〜

雨が続きますね。

こんな時は部屋にこもってアニメを見るに限ります。

 

いや、勉強しろって話なんですけど。

 

今回は7/5から放送開始された、

異世界魔王と召喚少女の奴隷術式』

の第1話の感想と、今後の展望についてです。

 

アバンを見た感想。

「あ、これダメなタイプのクソアニメだ。1話切りかな」

 

そして1話EDまで見た感想。

「あ、これ面白いタイプのクソアニメだ。追いかけよう」

 

いや、マジでアバンは駄目な感じしかしなかった。

 

現実でくすぶってる社会不適合オタクが突然異世界召喚されてハーレム作って無双する話、別に真新しくもなければそもそも面白くないし…………

ぶっちゃけ『デスマーチから始まる異世界協奏曲』くらいの印象でした。

 

デスマはマジでヤバかったよね。デスマ要素全くストーリーに必要無いし、作画もそこまでだし、どこに向かってるのか分からないし。

 

ただ、AパートBパートと見ていくうちに、「あれ、これ面白いんじゃね?」となっていきました。

なぜかといえば、それぞれの設定がしっかり活きていたから。

 

例えば主人公のキャラ。

社会不適合キモオタクゆえに魔王としてしか振る舞えないという、キャラ設定をフルに活かした主人公。主人公視点と、周囲からの視点とのギャップを感じられてクスリとしてしまう。その辺のイキリトくん達と違って紳士。

 

世界観も、主人公がプレイしていたゲームに入り込んでしまった……というところから、主人公の圧倒的能力や異世界への適応にも納得できます。

 

ハーレムを作っているくせにやたら鈍感な主人公にイラつくことが多かった人もいるかもしれませんが、本作の主人公はキモオタクなので女の子にアタックなんかできません。焦れる恋愛模様にも説得力が生まれます。

 

それでいて魔王と奴隷少女という関係性だからこそ許されるあんなことやこんなこと。ヘタレだからダイレクトな行為や関係には至らないけど、魔王としての力でもって際どいところまではいけるという、完璧なバランス感覚です。しかも設定がそれに説得力を与えている。

 

お風呂やベッドで明らかに誘惑してるのに、「もしかして、俺のことを好き……なわけないよなあ、ハハハ」とか言って誤魔化すクソボケ唐変木主人公にイラつくことは無いのです。

 

惜しいのは異世界召喚の理由が一方的で突発的だったこと。まあ他の異世界召喚モノも大抵そうですが、「突然」とか「偶然」とかそういうところにお話の始まりを求めすぎだと思うんですよね。

 

まあ、そこはこれからのお話の中で説明されるかもしれませんし、多目に見ましょう。

 

そもそも論として、「異世界召喚されてハーレム作って無双する」というテーマが残念なのでクソアニメ枠から出られはしないとは思いますが、それでも、面白いクソアニメには十分なれる可能性を秘めていると思います。

現状、デスマ以上イセスマ以下、といったところでしょうか。killing bitesレベルを目指して頑張って欲しいですね。

 

あとはこれから1クールの中でどう設定とストーリーを広げ、そして回収できるかと、どんな可愛い女の子が出てくるか、この2点にかかってくるでしょう。

 

期待してます。

 

〜P.S.〜

同じ日に放送された『すのはら荘の管理人』も見たんですけど、原作者の願望がモロにぶつけられてて、正直虚無でした。